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鉄道旅の醍醐味は、車窓の先に広がる自然のドラマ――9月8日未明、日本列島を包む闇に浮かぶ「赤銅色の満月」が、まるで特別列車のヘッドライトのように静かに照らし出される夜があります。実に、2022年11月以来、3年ぶりに迎える日本全国で観測できる皆既月食の夜。その幻想的な光景を乗せた“ナイトトレイン”に、あなたも乗り込んでみませんか?(🔗国立天文台)

🕐 出発は9月8日・深夜の車窓から

9月7日の夕方に昇った満月が、日付が変わった午前1時27分に欠け始めます。自然が描く列車の出発チャイム――その時刻から、天体ショーがゆっくり幕を開けます。


🌑 トンネルを抜けて――皆既の闇へ

真っ赤なトンネルではなく、地球の影にすっぽり覆われた月。ここからが“本列車”の本番です。
2時30分〜3時53分――完全なる皆既月食が訪れます。地球を通り抜けた赤い光が月面を染め、「赤銅色(しゃくどういろ)」に浮かぶ満月の姿を、ぜひ車窓からゆったりと味わってください。

🗾 各駅(地域)から見た月の高さ

列車が北へ進むほど、ホーム(空)に昇る月の高さは低くなります。

  • 東京:約24.2度
  • 札幌:約19.5度
  • 福岡や那覇:より高く昇り、視界良好

まるで各地で異なる車窓風景のように、地域差を楽しめます。

🌅 終点は“夜明けの再会”

4時57分に部分食が終わり、再び満たされた月は列車の終着駅へ。皆既の余韻を携えたまま、新たな満月として美しく蘇ります。夜旅の終点で、朝日に向かって出発する瞬間のようです。

🪐 ボーナストラック:「土星との邂逅」

皆既が終わって沈んだ月が、9月8日の夕方に再び昇ると、そのすぐそばには土星が寄り添います。翌9日午前2時頃には、月とわずか3.2度にまで接近予定。🌙+🪐のツーショットをぜひチェック。

✨最後に

「皆既月食ナイトトレイン 2025」
夜行列車の車窓に映る月を見上げながら、静かな感動に包まれて――。双眼鏡があればさらに鮮やかに楽しめます。📷撮影も忘れずに。