2025.06.13
天トピ「 ☔天気病(気象病・天気痛)にご用心!」
~気圧の変化に敏感な体が、あなたのコンディションを左右する~
1.天気病って何?
雨や低気圧の接近で「頭が重い」「だるい」「めまいする」…これらの体調不良は単なる気まぐれではなく、「天気病(気象病/天気痛)」という立派な症状です。自律神経が気圧変化に反応しすぎてバランスが崩れることで、心身にさまざまな不調が現れるのです。
代表的な症状は以下の通り:
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頭痛・偏頭痛
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めまい・耳鳴り
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関節痛・肩こり
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倦怠感・眠気
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イライラ・落ち込みなどの気分の変化
2.メカニズムは「内耳×自律神経」
内耳には気圧の変化を感知するセンサーがあり、それが交感神経の過剰反応を引き起こすことで、自律神経のバランスが崩れ、最終的に「天気病」症状を誘発します 。
3.チェックリストで自分を知ろう
以下に当てはまるものがあれば、「天気病」かもしれません:
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雨や台風の前後に体調が崩れる
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頭痛やめまい以外の「眠気」や「関節痛」を感じやすい
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気分や集中力が落ちる
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古傷が痛んだり、お腹の調子が悪くなったりする
一度振り返って、あなた自身の“天気反応パターン”を把握してみてください。
4.対策法:セルフケアで不調を軽減
🔸 耳まわりの温め&マッサージ
内耳周辺の血行を良くすることで、自律神経の安定に効果あり。ホットタオルやペットボトルで「完骨(耳後ろ)」を温めたり、耳を「くるくる回しマッサージ」する習慣が有効です 。
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耳をひっぱる
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回す→折り曲げキープ→手のひらで包み回す … など毎日数回、習慣にすると◎
🔸 痛み日記で自己管理
いつ・どの天気で・どんな症状が出たかを記録する痛み日記をつけると、自分の兆候パターンが見えてきて、予防策を打ちやすくなります。
🔸 自律神経を整える生活習慣
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毎朝太陽を浴びる
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朝食をしっかり摂る
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適度な運動・ストレッチ
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ぬるめのお風呂でリラックス
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規則正しい睡眠リズムを維持
🔸 食事でサポートを
交感神経を安定させる栄養素——
マグネシウム(ナッツ・ひじき・緑葉野菜)、ビタミンB群(豚肉・卵・玄米)、オメガ3(青魚・くるみ)などを意識して摂取することで、症状の軽減が期待できます 。
5.専門家への相談も大切に
頻繁に体調不良が起こる場合や、日常生活に支障が出るレベルなら、一度かかりつけ医や頭痛・慢性痛の専門外来に相談を。心身のバランスを整えるヒントが得られます 。
🔁 天気に負けない体を、自分で育てる
天気病は「天気のせい」と片付けがちですが、そのサインに気付き、自分で対処することで、快適な毎日につなげることができます。マッサージや食事、睡眠などのセルフケアで、自律神経の土台をしっかりケアしていきましょう。
天気の移り変わりが激しいこの時期。朝夕のホームでちょっと耳を揉んで出発すれば、電車移動も一層快適になるかもしれませんね!
📌参考リンク
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大正健康ナビ「天気痛はもう怖くない!」
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タニタ「気象病には栄養も大事」
-
にちょうジャーナル「天気痛・気象病」