2025.11.23
🍁 なぜ葉っぱは色づくの? 〜秋の「紅葉(こうよう)」が起きるしくみ〜
秋になると街路樹や山の木々が、緑から黄色・オレンジ・赤へと色を変えます。
この“葉の衣替え”こそが 紅葉(こうよう)。黄(こう)葉や褐(かつ)葉など呼び方はいろいろありますが、ここではまとめて紅葉と呼びます。
🌱 葉っぱの色は「中にある色素」で決まる
葉の中にはいくつかの色素が入っています。
・クロロフィル(緑)
・カロテノイド(黄色)
・アントシアニン(赤)
夏のあいだはクロロフィルがたっぷり作られるため、葉は緑色に見えます。
🍂 秋になると起こる“葉のリセット”
気温が下がり始めると、木は「そろそろ葉を落とす準備をしよう」と動き出します。
① クロロフィルが分解される
葉に残っている栄養を回収するため、まずは邪魔になってしまうクロロフィルを分解します。
→ 緑色が弱まることで、もともとあった黄色(カロテノイド)が目立ち始める。
② 赤い色(アントシアニン)が作られる木も
日当たりが良いと、葉の中でアントシアニンが作られ、赤く染まる木もあります。
→ これが“紅葉”の赤色。
③ 茶色の葉になる木も
種類によっては、茶色の成分(フロバフェン)が増えて褐色(かっしょく)になる木も。
🍁 色別・代表的な木
・黄葉(きば):イチョウ、エノキ
・紅葉(こうよう):モミジ、ハゼノキ、ドウダンツツジ
・褐葉(かつよう):コナラ、ケヤキ、メタセコイア
🌞 キレイに色づく条件とは?
・夜の気温がしっかり下がる
・昼間はよく晴れて日が当たる
・朝晩の寒暖差が大きい
これらがそろうと、色のコントラストがいっそう鮮やかになります。
11月22日に、東京のイチョウが「黄葉した日」として気象庁から発表されました。
いま都内のイチョウ並木は、ちょうど黄金色が深まる“最盛期”を迎えています。
お出かけの際は、足元の落ち葉や街路樹の色づきに、秋の深まりをぜひ感じてみてください🍂✨