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秋になると街路樹や山の木々が、緑から黄色・オレンジ・赤へと色を変えます。
この“葉の衣替え”こそが 紅葉(こうよう)。黄(こう)葉や褐(かつ)葉など呼び方はいろいろありますが、ここではまとめて紅葉と呼びます。

🌱 葉っぱの色は「中にある色素」で決まる

葉の中にはいくつかの色素が入っています。
 ・クロロフィル(緑)
 ・カロテノイド(黄色)
 ・アントシアニン(赤)

夏のあいだはクロロフィルがたっぷり作られるため、葉は緑色に見えます。

 

🍂 秋になると起こる“葉のリセット”

気温が下がり始めると、木は「そろそろ葉を落とす準備をしよう」と動き出します。

① クロロフィルが分解される
葉に残っている栄養を回収するため、まずは邪魔になってしまうクロロフィルを分解します。
→ 緑色が弱まることで、もともとあった黄色(カロテノイド)が目立ち始める。

② 赤い色(アントシアニン)が作られる木も
日当たりが良いと、葉の中でアントシアニンが作られ、赤く染まる木もあります。
→ これが“紅葉”の赤色。

③ 茶色の葉になる木も
種類によっては、茶色の成分(フロバフェン)が増えて褐色(かっしょく)になる木も。

🍁 色別・代表的な木
 ・
黄葉(きば):イチョウ、エノキ
 ・紅葉(こうよう):モミジ、ハゼノキ、ドウダンツツジ
 ・褐葉(かつよう):コナラ、ケヤキ、メタセコイア

🌞 キレイに色づく条件とは?
 ・夜の気温がしっかり下がる
 ・昼間はよく晴れて日が当たる
 ・朝晩の寒暖差が大きい

これらがそろうと、色のコントラストがいっそう鮮やかになります。

11月22日に、東京のイチョウが「黄葉した日」として気象庁から発表されました。
いま都内のイチョウ並木は、ちょうど黄金色が深まる“最盛期”を迎えています。

お出かけの際は、足元の落ち葉や街路樹の色づきに、秋の深まりをぜひ感じてみてください🍂✨