2026.02.02
春一番は「春の合図」──でも、実は注意点も多い風
「春一番」と聞くと、少し暖かくなり、春が近づいてきたような明るい印象を持つ方も多いかもしれません。
春一番は、立春(2月4日ごろ)から春分(3月20日ごろ)までの間に、その年最初に吹く強い南寄りの風のことを指します。
この風が吹くと、前日より気温が上がり、冬の空気から春の空気へと入れ替わります。
発生の背景には、日本海を低気圧が発達しながら通過することがあります。南から暖かい空気が一気に流れ込み、体感的にも「春が来た」と感じやすいのが特徴です。
春一番は毎年必ず吹くわけではない
意外と知られていませんが、春一番は全国共通の現象ではありません。
地域ごとに条件を満たした場合に発表され、主に関東・北陸・九州北部などが対象となります。
関東地方では、春一番は決まった基準をもとに総合的に判断して発表されています。
気象庁によると、次の条件が関東地方の基準となります。
・立春から春分までの間であること
・日本海に低気圧があること
・関東地方において、最大風速がおおむね風力5(風速8m/s)以上の
南よりの風が吹き、気温が上昇した場合
このため、暖かい日があったり、風が強く吹いたりしても、条件がそろわなければ春一番とはなりません。
「春一番がない年」もある
こうした条件があるため、春一番は毎年必ず発表されるわけではありません。
過去を振り返ると、
2021年は2月4日、2022年は3月5日、2023年は3月1日、2024年は2月5日に春一番が発表されています。
一方で、2025年の関東地方では、春一番は発表されませんでした。
「春一番がない年もある」という点は、覚えておきたいポイントです。
春一番の日に気をつけたいこと
春一番は春の訪れを感じさせる一方で、注意すべき点もあります。
・強風による交通障害や、沿岸部での高波
・花粉が一気に飛び始め、花粉症の症状が悪化しやすい
・雪国では雪解けが進み、雪崩が起こりやすくなる
暖かさに油断せず、「急な変化の日」として意識することが大切です。
春は、一気にではなく少しずつ
春一番が吹いたあとでも、寒の戻りは珍しくありません。
一度暖かくなったあとに再び冷え込むことも多く、体調管理が難しい時期でもあります。
春一番は「春の到来」を告げるというより、
春への扉が少し開いたサイン。
日々の天気の変化を感じながら、少しずつ春を迎える準備をしていきたいですね。
※関東地方における春一番の基準
出典:気象庁ホームページ
https://www.jma.go.jp/jma/kids/kids/faq/a3_05.html