2025.05.11
星トピ 神秘的な光の輪「月暈(つきがさ)」
夜空を見上げたとき、満月や明るい月のまわりに、ぼんやりとしたリング状の光が現れることがあります。これは「月暈(つきがさ)」あるいは「月の暈(かさ)」と呼ばれる大気光学現象です✨。
この現象は、高度約5~13kmにある巻層雲(けんそううん)によって引き起こされます☁️。巻層雲の中には六角柱状の氷の結晶が含まれており、月の光がそれらに当たることで屈折・反射を起こし、視線の方向に円形の光の輪が現れるのです🔭。
古くから「月に暈がかかると天気は下り坂」と言われており、実際に月暈が見えるときは天気が崩れる前兆であることが多いです🌧️。これは、巻層雲が近づくことで、やがて低気圧や前線が接近してくることを示しています。
次の晴れた夜、ぜひ月のまわりをじっくり観察してみてください🌌。美しくもはかない大気の芸術「月暈」が見られるかもしれません🔮。